『日本一ヘタな歌手』舞台化問題
どうにも胡散臭い。
著者濱田朝美さんのブログ記事
http://ameblo.jp/sakura-smile-for-you/entry-11582675117.html
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130801-1166196.html
代理人によると、5月半ばに浜田さん、代理人、著書を出版した光文社の担当者、制作会社代表で演出家の甲斐智陽さんの4人が会ったという。すでに舞台の主役が土屋に決まり、公演場所も決まっていた。代理人は「ここまで来ている以上、『基本的に舞台化に対して異議はない』と伝えました。不本意ながら承認するということで、舞台化もやむを得ないという認識だった。文書ではなく、口頭でした。浜田さんも舞台化に反対であれば、7月16日のライブに出ることはないでしょう」と話した。
濱田さんのブログの内容を読む限りでは、許可ではなく、内容確認(または契約)のための話し合いをするために合いに行ったのであって、賛成も反対もしていない、と思われる。
また、後述する時系列の通りであれば、5月の会合では承認はしていないと思われるし、それ以降も承認はしていないようだ。
時系列で並べると
- 1年ほど前(濱田さんブログ)
- 路上ライブにて、元担当と監督と挨拶。
しかし、その時は舞台化の話などは無く、その後も監督とお会いする事も、元担当からそのようなお話をされる事はありませんでした。
- 4月(サンケイスポーツ、甲斐智陽さん(演出家)への電話取材)
- 甲斐さんと、濱田さん、濱田さんの代理人弁護士が会合、口頭で許可を得た。
- 5月(濱田さんブログ)
- 濱田さん、代理人弁護士、光文社の担当者、甲斐智陽さんと会合
一応元担当が、監督を宥め、今度近いうちに舞台の台本を私に見せ、そこで舞台化の許可を正式にして欲しいと言う事になりました。
- 7月16日(濱田さんブログ)
- 舞台化について話し合うために、舞台の成功をみんなで祝うパーティに出席。しかし監督に会うことができず。このときに土屋さんに会う。
- 土屋さんはこのとき初めて著者の許可が得られていないことを知る。
- 7月29日(濱田さんブログ)
- 濱田さんがブログを更新。
-
私の所にはただ一枚の舞台の同意書のみを送りつけ、台本も詳しい内容説明もない状態で、毎日のように同意書にサインするように、と言う内容の電話ばかりかけて来ました。私は説明も無しにサインは出来ないと思い、内容を教えてくださいとその度に言い、サインを断りました。
やっと台本が送られて来たのが2日前の事です。
そしてその台本を見ましたが、私の本が原作とは思えない程、内容が異なっており、自分の人生を侮辱された様な気持ちでした。そこでやはり許可はしたくないと感じ、私の作品を原作と書かず、全くのオリジナルとしてやって頂きたいという意向を伝えようとしていました。
サンケイスポーツ
http://www.sanspo.com/geino/news/20130801/oth13080105050013-n2.html
4月、5月の会合の件が同じ物だとして、
「台本を確認してから許可を出す」という点において、甲斐さんが一方的に「無条件に承認を得た」と誤解しているようである。
http://news.mynavi.jp/news/2013/07/31/128/index.html
http://news.livedoor.com/article/detail/7920019/
また、これまでに土屋の関係者が、土屋が舞台稽古復帰の条件に「濱田さんの同意書」を求めていたことを明かし、甲斐監督も、7月下旬に濱田さんの代理人に同意書を求めたことを認めている。しかし、同関係者によると濱田さん本人は「土屋アンナさんの主演だから(舞台化に関しては)同意したのに、アンナさんが納得してないのであれば同意できない」として、同意を見合わせたという。
濱田さんの承認条件は、アンナさんが納得することが条件ではなく、台本を確認して納得のいく内容であることが条件である。
ただ、「台本を確認してから正式に許可を出す」という濱田さんの意見からして、また台本の提出をかなり渋っていた制作の行動からしても、制作側としては台本を見てからでは許可は得られないと考えていたと推測できる。
実際、濱田さんのブログによると、舞台の内容はそうとうひどいもののようなので、おそらくそのまま公演していれば著作権侵害だけでなく(著作人格権侵害ではなく)侮辱になっていた可能性も考えられる。
この内容は『土屋さんはとても親しくしてくださり、”舞台の台本を見ましたか?貴女は本当にこの内容で許可を出したの?”と聞いてくださいました。』
という部分からも伺える。
となると、制作側としては公演を中止することも考えだろう。
公開しなれば著作権・著作者人格権侵害は発生せず、著者の被害はなかったことになる。しかし広告費や出演者への練習中のギャラは発生するが、公演がなければ収入はない。そこでちょうど土屋さんが練習に出なかったことを口実にして収入を肩代わりさせようとしたのではないだろうか。